【助産師が解説】腹帯・骨盤ベルトは必要?選び方と使い方を紹介

妊娠・出産

妊娠してお腹が大きくなってくると、「腹帯を使ったほうがいいの?」「腹帯って何のために使うの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。

腹帯には、お腹を支えたり、冷えを防いだりする目的があります。一方、骨盤ベルトは主に骨盤周辺をサポートするために使用するものです。

どちらも妊娠中に使われることがありますが、目的や装着する位置は異なります。

この記事では、助産師として妊婦さんと関わってきた経験をもとに、腹帯と骨盤ベルトの違いや選び方、使用するときのポイントについて解説します。

腹帯とは?

腹帯とは、妊娠中のお腹を支えるために使用する帯のことです。

昔から妊娠中の身体を支えるものとして使われており、現在では腹巻きタイプやサポートタイプなど、さまざまな種類があります。

お腹が大きくなってくると、腰や背中に負担を感じたり、お腹の重さが気になったりすることがあります。

腹帯を使用することで、お腹を支えて動きやすくなったり、安心感を得られたりする方もいます。

また、腹巻きタイプの腹帯は、お腹を覆うことで冷え対策として使用されることもあります。

ただし、腹帯はすべての妊婦さんに必ず必要というわけではありません。

自分の体調や生活スタイルに合わせて、必要だと感じた場合に取り入れるとよいでしょう。

腹帯と骨盤ベルトは何が違う?

腹帯と骨盤ベルトは、どちらも妊娠中に使用されますが、目的が異なります。

腹帯

腹帯は主に、お腹を支えたり、冷えを防いだりする目的で使用します。

お腹が大きくなってきたときに「お腹が重い」「歩くときに揺れる感じが気になる」という方にも使用されています。

骨盤ベルト

骨盤ベルトは、主に骨盤周辺をサポートするためのものです。

妊娠中は身体のバランスが変化し、腰や骨盤周辺に負担を感じることがあります。

骨盤ベルトは、こうした妊娠中の身体をサポートする目的で使用されます。

つまり、

お腹を支えたい 、冷えないようにしておきたい→ 腹帯

骨盤周辺をサポートしたい → 骨盤ベルト

というように、目的に合わせて選ぶことが大切です。

腹帯はいつから使う?

腹帯を使い始める時期に、明確な決まりがあるわけではありません。

お腹が大きくなってきて重さを感じるようになったときや、腰への負担が気になってきたときなど、自分の体調に合わせて使用を検討するとよいでしょう。

また、日本では妊娠5か月頃の戌の日に腹帯を巻く「帯祝い」の風習があります。

そのため、「腹帯は妊娠5か月から使うもの」というイメージを持っている方もいるかもしれません。

しかし、戌の日はあくまで日本の伝統的な風習であり、医学的に「妊娠5か月になったら必ず腹帯を使用する」という決まりがあるわけではありません。

腹帯を使うかどうかは、自分の体調や好みに合わせて考えて大丈夫です。

腹帯を選ぶポイント

腹帯にはさまざまな種類があるため、購入するときは次のポイントを確認しましょう。

① 目的に合わせて選ぶ

まずは「腹帯を何のために使いたいのか」を考えてみましょう。

・お腹を支えたい
・お腹の重さを少し楽にしたい
・冷え対策をしたい
・妊娠中の安心感がほしい

目的によって適したタイプが変わります。

② 締め付けすぎないものを選ぶ

妊娠中は、お腹を強く締め付ける必要はありません。

装着したときに苦しくないか、動きにくくないかを確認しましょう。

特に初めて使用するときは、短時間から試してみるのもおすすめです。

③ 肌触りや素材を確認する

腹帯は、直接肌に触れることもあります。

妊娠中は汗をかきやすくなったり、肌が敏感になったりすることもあるため、肌触りや通気性も確認しましょう。

洗濯しやすい素材を選ぶと、日常的にも使いやすくなります。

④ 妊娠中の体型変化に対応できるか確認する

妊娠中は少しずつお腹が大きくなっていきます。

サイズ調整ができるタイプや、妊娠後期まで使用できるタイプを選ぶと長く使いやすいでしょう。

購入前には、商品のサイズ表もしっかり確認しておきましょう。

腹帯は絶対に必要?

結論として、腹帯は「妊婦さん全員に必須」というものではありません。

腹帯を使うことで「お腹が支えられて楽」と感じる方もいれば、「締め付け感が苦手」と感じる方もいます。

妊娠中の体の変化には個人差があるため、自分に合うかどうかを試しながら使用することが大切です。

腹帯を使用して苦しさや違和感がある場合は、無理して使い続ける必要はありません。

また、腹痛や腰痛などの症状が強い場合や、いつもと違う症状がある場合は、腹帯で対処しようとせず、医療機関へ相談しましょう。

助産師が考える「腹帯を買う前に確認してほしいこと」

腹帯は種類が多いため、「人気の商品だから」という理由だけで選ぶよりも、自分が何を目的として使いたいのかを考えることが大切です。

「お腹を支えたい」のか、「冷え対策をしたい」のかによって、選びやすいタイプも変わってきます。

また、妊娠中は体型が変化していくため、妊娠初期に購入したものが妊娠後期まで快適に使えるとは限りません。

必要になったタイミングで、自分の体に合ったものを選ぶのも一つの方法です。

まとめ

腹帯は、妊娠中のお腹を支えたり、冷えを防いだりする目的で使用されるアイテムです。

ただし、すべての妊婦さんに必ず必要というわけではありません。

・腹帯はお腹を支えたり冷え対策などに使われる
・骨盤ベルトは主に骨盤周辺をサポートするもの
・腹帯を使い始める時期に決まりはない
・戌の日の帯祝いは日本の伝統的な風習
・締め付けすぎず、自分に合ったサイズを選ぶ
・違和感や痛みがある場合は無理して使用しない

腹帯を使ってみたいけれど「どれを選べばいいかわからない」という方は、使用目的や素材、サイズなどを確認しながら、自分に合ったものを選んでみてください。

次の記事では、助産師目線で腹帯を選ぶときのポイントやおすすめ商品について、さらに詳しく紹介します。

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