「おしるしがあったけど、もうすぐ赤ちゃんが生まれるの?」
「これって陣痛なのかな?」
「破水したらどうすればいい?」
初めてのお産では、出産が近づくにつれて分からないことや不安なことが増えてきますよね。
今回は、助産師としてお産に関わってきた経験をもとに、出産が近づいたときに起こりやすい「おしるし・陣痛・破水」について、できるだけ分かりやすく解説します。
おしるしってどんなもの?
おしるしとは、出産が近づいたときにみられる少量の出血のことです。
子宮の出口である「子宮頸管」が出産に向けて変化することで、少量の血液が混ざったおりものが出ることがあります。
色は、
- ピンク色
- 赤色
- 茶色っぽい色
など、人によってさまざまです。
また、おしるしがあったからといって、必ずすぐに陣痛が始まるわけではありません。
その日のうちに陣痛が始まる人もいれば、数日後に始まる人もいます。
「おしるしがあった=すぐに赤ちゃんが生まれる」とは限らないので、落ち着いて体調を確認しましょう。
陣痛ってどんな痛み?
陣痛は、赤ちゃんを子宮の外へ送り出すために子宮が収縮することで起こります。
医学的には「10分以内または1時間に6回以上の痛みを伴う規則的な子宮収縮」が始まった時点を分娩の開始(陣痛発来)と定義されています。
最初は、
「生理痛のような痛み」
「お腹が張って痛い感じ」
「腰が重い感じ」
など、人によって感じ方が違います。
陣痛が始まったばかりのころは、痛みの間隔が不規則なこともあります。
徐々に、
痛みが40秒〜60秒ほど続く → 痛みが落ち着く → また痛くなる
というように、規則的な間隔で繰り返すようになっていきます。
前駆陣痛と本格的な陣痛の区別が難しいこともあるので、「陣痛かどうか分からない」ときは、産院へ相談して大丈夫です。
破水ってどんな感じ?
破水とは、赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れて、羊水が外へ流れ出ることです。
「バシャッと大量に出る」というイメージがあるかもしれませんが、実際には少しずつ流れ出る場合もあります。
そのため、
「尿漏れかな?」
と思う人もいます。
破水の場合は、自分の意思で止めようとしても止められないことが特徴のひとつです。
ただし、破水かどうかを自分だけで判断するのは難しいこともあります。
「もしかして破水かも」と思ったら、産院へ連絡して確認してもらいましょう。
おしるし・陣痛・破水の違い
それぞれの特徴を簡単にまとめると、
おしるし
→ 血液が混ざったおりものが出る
陣痛
→ 規則的な子宮の収縮による痛みや張り
破水
→ 羊水が流れ出る
という違いがあります。
ただし、3つが必ずこの順番で起こるわけではありません。
おしるしがなく陣痛が始まることもありますし、陣痛より先に破水することもあります。
「順番が違うけど大丈夫?」と心配しすぎなくても大丈夫です。
こんなときは産院へ連絡しましょう
出産が近づいてきたときは、産院から事前に「こういう場合は連絡してください」という説明があると思います。
基本的には、その説明を優先してください。
特に、
- 破水したかもしれない
- 出血が多い
- 強い腹痛が続いている
- 赤ちゃんの動きがいつもより少ない・感じない
- 陣痛が規則的になってきた
- 体調に不安がある
などの場合は、自己判断せず産院へ連絡しましょう。
「こんなことで電話していいのかな?」と思う必要はありません。
出産前は不安になることも多いので、迷ったときは産院に相談して大丈夫です。
破水したかもしれないときに気をつけること
破水かもしれないときは、まず産院へ連絡しましょう。
その際、
「いつから」
「どのくらいの量」
「色やにおい」
などを伝えると、状況を把握しやすくなります。
正常な羊水は無色透明ですが赤ちゃんがお腹の中で苦しい状態だと羊水が濁ることがあります。
これは赤ちゃんがお腹の中でうんちをしてしまうことで無色透明な羊水が黄色や緑色になってしまうことが関係しています。
破水をすると赤ちゃんが外の世界と通じてしまうので感染に注意が必要です。こまめにナプキンを交換し入浴は控えましょう。
出産が近づいたら準備しておきたいこと
妊娠後期になったら、いつ出産が始まっても慌てないように準備しておくと安心です。
例えば、
- 入院バッグを準備する
- 産院までの移動方法を確認する
- 産院の電話番号を登録しておく
- 陣痛が来たときに連絡する人を決めておく
- 家族と出産時の連絡方法を確認する
などです。
特に夜間や休日に陣痛が始まる可能性もあるので、「そのときどうするか」を家族と話しておくと安心です。
まとめ
出産が近づくと、おしるし・陣痛・破水など、さまざまな変化が起こります。
ただし、出産の始まり方や経過には個人差があります。
「これは陣痛?」
「破水かどうか分からない」
「この出血は大丈夫?」
など、少しでも不安なことがあれば、自己判断せず産院へ相談しましょう。
出産前は、楽しみな気持ちと同時に不安になることもあると思います。
でも、分からないことがあって当然です。
この記事が、出産を迎える準備をするための小さな安心につながれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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