「陣痛が痛いとき、どんな姿勢で過ごしたらいいの?」
出産が近づくと、陣痛の痛みだけでなく、陣痛中の過ごし方についても気になりますよね。
陣痛中は、ずっと同じ姿勢でいる必要はありません。
そのときの自分が楽だと感じる姿勢を探しながら、体勢を変えて過ごすことも大切です。
今回は、助産師として出産に関わってきた経験をもとに、陣痛中に試しやすい姿勢や、楽に過ごすためのポイントについて解説します。
陣痛中は姿勢を変えてもいいの?
もちろん大丈夫です。
陣痛が始まったばかりの頃は、歩いたり座ったりしながら過ごせることもあります。
陣痛が強くなってくると、自然と前かがみになったり、横になりたくなったりすることもあります。
「この姿勢が正解」というものが一つあるわけではありません。
そのときの体調やお産の進み具合に合わせて、自分が少しでも楽に感じる姿勢を探してみましょう。
① 横向きになる
陣痛中に取り入れやすい姿勢の一つが横向きです。
ベッドの上で横向きになり、膝の間にクッションや枕などを挟むと楽に感じることがあります。
特に疲れているときや、立っているのがつらいときに試しやすい姿勢です。
「少し休みたい」と感じたときにもおすすめです。
② 四つん這いになる
四つん這いの姿勢も、陣痛中によく使われる姿勢の一つです。
手と膝を床やベッドにつき、上半身を支えます。
腰や背中に痛みを感じる場合には、姿勢を変えることで楽になることがあります。
ただし、転倒しないように周囲の環境を整え、必要に応じて助産師などに支えてもらいましょう。
③ 前かがみになる
陣痛中は、テーブルやベッド、付き添いの人などに体を預けて前かがみになる姿勢もあります。
立った状態で前かがみになったり、椅子などを利用したりすることもできます。
「立っているほうが楽」「じっと座っているより動いていたい」という方は、無理のない範囲で試してみましょう。
④ 座って過ごす
椅子やベッドに座って過ごす方法もあります。
背もたれやクッションを利用して、自分が楽な姿勢を探してみましょう。
座った状態で体を前後にゆっくり動かすと、気分が楽になることもあります。
ただし、ふらつきがある場合は無理に動かず、安全を優先してください。
⑤ 立って動く
体調に問題がなく、病院から動いてよいと説明されている場合は、立ったり歩いたりして過ごすこともあります。
同じ場所をゆっくり歩いたり、壁やベッドなどにつかまって立ったりする方法もあります。
陣痛が来たら、付き添いの人に体を支えてもらいながら前かがみになるのもよいでしょう。
ただし、点滴やモニターなどを使用している場合は、動ける範囲が限られることがあります。
必ず助産師や医師に確認してください。
⑥ ボールなどを使って姿勢を変える
施設によっては、バランスボールなどを使用できる場合があります。
座ってゆっくり体を動かしたり、体を支えるために利用したりすることがあります。
ただし、使用できるかどうかは施設によって異なります。
また、転倒の危険があるため、使用する場合は必ず病院の指示に従いましょう。
陣痛中は「動き続ける」必要はない
「陣痛中は動いたほうがいい」と聞いたことがある方もいるかもしれません。
しかし、ずっと動き続けなければいけないわけではありません。
疲れてきたら横になって休むことも大切です。
陣痛の間に少しでも体を休め、水分をとりながら過ごしましょう。
「動く」「休む」をそのときの体調に合わせて使い分けてみてください。
家族にサポートしてもらうのもおすすめ
立ち会い出産の場合は、家族に姿勢をサポートしてもらうこともできます。
例えば、
- 体を支えてもらう
- 前かがみになるときに肩を貸してもらう
- 腰や背中をさすってもらう
- 飲み物を渡してもらう
- 陣痛の間隔を測ってもらう
などがあります。
陣痛が強くなると、自分で姿勢を変えたり飲み物を準備したりすることが難しくなる場合もあります。
「こうしてほしい」と伝えられるよう、出産前に家族と話しておくと安心です。
腰や背中が痛いときは?
陣痛中に腰や背中の痛みが強いと感じる方もいます。
そんなときは、姿勢を変えたり、腰や背中をさすってもらったりすることで楽になることがあります。
温めることで楽になる場合もありますが、使用できる方法は施設によって異なります。
「腰が特につらい」「この姿勢だと少し楽」と助産師に伝えてみましょう。
助産師と相談しながら、自分に合った姿勢を探していくことが大切です。
お産の進み具合によって楽な姿勢は変わる
陣痛中にずっと同じ姿勢が楽とは限りません。
陣痛が弱いときは歩けても、陣痛が強くなると横になりたくなることがあります。
反対に、横になっているよりも立っていたほうが楽だと感じる場合もあります。
また、赤ちゃんの位置やお産の進み具合などによって、助産師から姿勢を提案されることもあります。
そのため、
「この姿勢を絶対にしなければいけない」
と決めておく必要はありません。
そのときの自分の体に合わせて、いろいろな姿勢を試してみましょう。
無理をせず、安全を優先しよう
陣痛中に姿勢を変えるときは、安全が最優先です。
点滴をしている場合や、赤ちゃんの状態を確認するためにモニターを装着している場合など、自由に動けないこともあります。
また、ふらつきや体調不良がある場合は、一人で歩かないようにしましょう。
「動きたい」「姿勢を変えたい」と思ったら、まず助産師に相談してください。
まとめ
陣痛中は、横向きや四つん這い、前かがみ、座る、立つなど、さまざまな姿勢を試すことができます。
大切なのは、自分が少しでも楽に感じる姿勢を探すことです。
また、陣痛中ずっと動き続ける必要はありません。
疲れたら横になって休み、水分をとりながら体力を温存しましょう。
お産の進み具合や赤ちゃんの状態によっては、できる姿勢が限られることもあります。
実際の分娩では、助産師や医師の声かけに合わせながら、安全第一で過ごしてください。
出産前に「横向き」「前かがみ」「四つん這い」など、いくつかの姿勢を知っておくだけでも、陣痛中に「どうしたらいい?」と迷ったときの選択肢になります。
自分に合った姿勢を探しながら、少しでもリラックスしてお産を迎えられるように準備しておきましょう。


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